二丈町立てこり殺人事件

二丈町立てこり殺人事件

事件概要

2002年9月14日14時30分頃、福岡県糸島郡二丈町吉井(現糸島市)の防水加工業のNさん宅に川村忠が押し入り、Nさんの母と娘の志歩ちゃん(当時9歳)を人質に取りNさん宅に30時間以上も立てこもり、志歩ちゃんを包丁で腹部を刺し殺害。

川村忠はNさんの姉の夫で、行方が分からなくなっている妻(事件後に離婚成立)と子供との面会を要求していた。
Nさんが同日20時ごろに帰宅した際にNさんの母と志歩ちゃんに包丁を突き付けられていることを知り、警察に110番通報した。
川村忠は「妻と1歳8か月の娘が8月下旬からいなくなった。ここにいると思った」と話し、「妻子に会わせろ」と要求。「自分は覚せい剤を打っている」とも言っていた。
一緒に人質になっていたNさんの母は翌9月15日昼に解放され無事だった。
福岡県警察は約100人の警察官を派遣し志歩ちゃんを解放するよう携帯電話で呼びかけたりしたが、15日夕以降、こう着状態にが続いていた。
16日未明、福岡県警察は、Nさん宅にせん光弾を撃ち込み、捜査員が一気になだれ込んだ。
福岡県警察の突入時、志歩ちゃんは腹部を刺されて1階に倒れており、すでに死亡していた。川村忠は覚せい剤を打っていたうえ、焼酎を飲んでおり、興奮状態だったという。

その後の調べで、志歩ちゃんは福岡県警察が突入に踏み切る約20分前に殺害されていたことがわかり、福岡県警察が事件後に謝罪している。
また、9月15日の23時30分ごろに川村忠の妻と子供に合わせると約束したが、親族との打ち合わせや詰めの説得に手間取り当初予定より約50分も遅れ、その間に刺殺したことも明らかとなった。

更に事件の数日前に、川村忠は妻の親族に対して脅迫めいた言葉や、川村忠の妻の元夫宅に忍び込み窃盗や車に傷をつけたり、川村忠は妻の元夫の子供の後を追うなどの異常な行動もしていた。
また、Nさんは川村忠から事件前に川村忠の妻と子供を捜すように脅迫電話を受け警察に相談したものの、取り合ってもらえなかったという。

川村忠の妻は川村忠からのDVに怯えており、暴力から逃れるために福岡の知人の夫婦の元に逃げていた。

判決

2005年5月26日に福岡地方裁判所で無期懲役が確定した。